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2017/06/09

コラーニングスペースHLS弘前、初の主催イベントHLS塾を開催しました。

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HLS塾vol.1『街づくりの基本戦略-田舎から世界は変わる-』2017.6.1
HLS塾vol.2『街づくりの人類学-いちばん田舎が面白い-』2017.6.2
ゲスト:一般社団法人ソシオデザイン代表理事 大西正泰さん

コラーニングスペースHeart Lighting Station弘前は、この場所を起点に、多くの人が自ら未来を切り拓く勇気の火を灯し(Heart Lighting )、共にその可能性を追求していくことを目指しています。

今回はHLS塾と銘打って、県外から講師をお呼びし、二夜にわたって講演会を実施しました。記念すべき第1回目の講師は、徳島県上勝町を拠点に、地域再生コンサルタントとして活躍されている一般社団法人ソシオデザインの大西正泰さんです。

徳島県上勝町といえば「葉っぱビジネス」や「ゼロウェイスト」で注目を集めた人口1600人ほどの町です。IT企業のサテライトオフィス誘致で有名になったお隣の神山町とともに、地方創生の好例として取り上げられることもよくあります。

HLS管理人の辻と大西さんの出会いは2016年の春。東京で、毎週水曜の夜に3時間、半年間にわたって実施されていた地域共創カレッジに、辻が第一期生として参加したことがきっかけでした。

大西さんは全国の5地域(上勝、神山、西粟倉、海士、女川)で構成されたメンター講師陣の一人で、辻とは元教師という共通点もあって意気投合し、弘前に来ていただくことになりました。

大西さんからは、上勝や神山のまちづくりについての具体的な事例の紹介や、全国で行われているまちづくりの現状を、人類の歴史や世界情勢の最新動向にも絡めながら、2時間にわたりみっちりとお話いただきました。

これから求められるまちづくりのキーワードとして、サードプレイスの重要性やコミュニティ間を行き来し、互いの情報を翻訳したり、仲人してくれるコネクターの存在、幸福度数を意識したまちづくり、また衰退期に入ったまちのたたみ方などがあげられ、参加者が深くうなずく場面が何度も見られました。

弘前というまちは、人口が17万人です。数字だけみれば、まだまだ先は長い印象もあります。しかし、実際に暮らしている人々の肌感覚を聞いてみると、ほとんどの人が衰退期に入っている印象だと答えました。

幸せなことに、弘前には、このように危機感をもった人がたくさんいて、具体的なアクションを起こし始めています。まちづくりに貢献しようとする団体もたくさんあります。まずは、それぞれのコミュニティが、自分たちの幸せを第一に考えたまちづくりを目指して動きだすことが大切です。

そしてさらに、この多様なコミュニティが、地域内外のエコシステム全体を豊かにすることを目指して、有機的につながり、新たな価値を循環させることができれば、この町は大西さんの言う、ロングセラーのまちになることができるのかもしれません。

HLS塾が終了したあと「今まで不安ながらもやってきたまちづくりの方向性が間違っていないと自信をもてた」と語る人や「多様なバックグラウンドを持つ人間が、地域外の方のお話を聞きながら、想いをぶつけ合えたのが新鮮だった」と喜んでくださる人もいらっしゃいました。さらに、大西さんや集まった地域の皆さんとの出会いや対話をきっかけに、週末シェアハウスなどの、小さな起業に挑戦しようというご夫婦もいらっしゃいました。

あらためて地域や世代を超えた多様な人々が「答えのない問い」に向かって、ともに学び合い、共創することの大切さを認識することができました。

HLS弘前では、これからも地域内外から多様な人をお招きし、対話の場を設けたいと思います。1人でも多くの人々が、この場所を起点に、自ら未来を切り拓く勇気の火を灯し(Heart Lighting )、共にその可能性を追求していくことを目指して。

文責:辻

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