第二次世界大戦における敗戦は、日本の歴史における最大の危機であった。それまで日本が心のよりどころとしてきた物語が内外より否定された。日本に暮らす人の多くが、住む場所を失い、食べるものもなく、着るものすらない状態に置かれた。

それからわずか数十年の期間で、日本は経済的に世界の頂点を極めるに到った。あらゆるリソースにおいて世界列強の後塵を拝した日本が、このわずかな期間で、その地位にまで到ったことは、世界から「奇跡」と呼ばれた。まず、日本の戦後を生きた人々の志と努力に、この第一の原因があったことは論を俟たない。多くのアントレプレナーと、そのリーダーシップを支えた人々の心血が、今の日本を作っている。

同時に、私たちは、この発展は決して「奇跡」ではないことも知っている。武力によっては日本から奪えないもの、すなわち、この国の歴史と文化の中にこそ、世界に誇れる日本の強さの源があるということを。

日本は、歴史と文化という、強い背骨と優れた心臓を持っていたからこそ、肉が落ち、骨だけになっても、そこから「本来の姿」にまで回復することができたのだ。こうした日本の強みの源は、武力によっては奪われないという事実は、しかし、それが消滅しないということではない。また、日本の歴史や文化の全てが優れているということでもない点には注意が必要であろう。

今の日本には、モノが溢れている。衣服や自動車など、まだ使える高価な物を廃棄し、食料を食べ残し、時間すら持て余している。この結果として、今の日本が元気を失っているというところに、私たちは注目する。日本の歴史と文化は、日本に「自分以外の誰かのために生きるときに、最大の力を発揮する」というスイッチを埋め込んできたのではないだろうか。このスイッチは、モノが溢れ、困っている人の存在が見えにくくなると、オフになってしまうのではないか。

人々の目を、周囲に溢れるモノを得たいという気持ちから、誰かのために生きたいという自分の内面に向けることが叶ったとき、つまり、消費することから生産することに向けることに成功したとき、日本はまた世界中の問題を直視し、本来の強さを取り戻せるだろう。そしてこの強さは、必ず国境を越えるものと信じている。

私たちはこのために、本社機能を日本に置きつつも、日本の歴史と文化のみならず、世界にある優れた事例を気づきの素材として活用し(Heart Lighting事業)、他者のために大きなインパクトを出したいという世界中の人々の気持ちを現実のものとし(Limit Breaking事業)、その気持ちが持続するような仕組みをグローバルに提供する(Wills Networking事業)。

私たち株式会社BOLBOPのメンバーは、この3つの事業を通して、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。

社名と理念について

社名は、Bring Ownership of Life Back to its Original Place(BOLBOP)という理念を表現するものである。ここには2つの問いが存在する。1つ目は「Ownership of Life(人生の所有権)」はどこにあるのかという問題、そしてもう1つは、その「Onwership of Life」の「Original Place(本来あるべき場所)」とはいったいどこかという問題である。

まず「Ownership of Life」のありかは、個人によって異なることは自明であろう。少なくとも、それは会社にはない。であるから、株式会社BOLBOPは、必然的に自律分散型の組織になる。株式会社BOLBOPのメンバーには、お互いの意見を尊重しつつも、おのおのが考えるように行動することが求められる。よって、指揮命令による行動は最小限としなければならない。

続く「Original Place」もまた、一義的な解答を許さないものである。人間は、利己的であると同時に利他的でもあることがわかっている。であるから少なくとも「Original Place」を、ただ「自分自身」とすることはできない。株式会社BOLBOPのメンバーには、常に、自らの人生が誰のものであるかを自らに問いかけることが求められる。

こうした自律分散・多様性を当たり前のこととしながらも、メンバーのそれぞれが、世界中の人々の幸せに貢献していくという一点において、志を共にしている。この志の実現に向けて、それぞれのリソースを最大限に活用するために、お互いの価値観を尊重しつつ、議論を止めることはない。これがBOLBOPという社名の意味であり、かつ理念である。

私たちの行動指針

1. まずは自分と家族が幸せになる

自己犠牲の精神は、短期的には結果に結びつくこともあるが、長期的には決して持続可能ではない。時に無理も必要だが、無理が常態化するようなことは避けること。特に家族が困っているときは、進んでそれを助けること。同僚を信じ、同僚はお互いの幸福追求をサポートすること。マネージャー層は、部下に出す指揮命令が、少なからぬケースにおいて部下の幸せを奪うことになるという事実から逃げず、常に、合意によるマネジメントを目指すこと。

2. 人々の幸福追求を妨げている根本原因を常に話しあう

この社会が、多くの人にとって理想的な場になっていない原因はなんだろうか。その原因を見極め、問題解決のための具体的な方法を常に話し合うこと。現代社会は、問題解決のために大きなリソースは必ずしも必要ではないことを意識し、既に問題解決に動いている人々に、なにか協力できることはないだろうかと考えること。また、こうしたことを考え、実行すること自体に幸福感を感じる人を採用すること。自分一人の力の限界を知り、問題解決のために最適な叡智を融合させること。

3. 約束をして、それを守る

どんなに社会が変化しても、信頼関係こそが、最大の資産である。信頼関係は、進んで約束をして、それを守るという活動の繰り返しによって生まれている。我々は、他の人よりも大きな約束をして、それをきちんと守っていく人材を高く評価する。信頼関係は、それを築くのは非常に苦労を伴うが、それを失うのは一瞬であることを自覚し、常に注意を払うこと。

4. 個々の立場や価値観を尊重する

幸福の定義は無数にある。特に、他者の幸福追求に関わることを目指している我々は、他者に対して自分の価値観を一方的に押し付けないように注意すべきである。相手が誰であれ、まずはちゃんと向き合い、相手の意見を受け入れるところからはじめる。結果として対立が生じても、皆が共感できるより抽象度の高い目的を定め、win-winを目指すことをあきらめない。

5. 迷ったら、人として正しいと思う方を選択する

人として正しいと思うことをやり続けていれば、何度転んでも、いつかはうまくいくと信じよう。何かに迷ったら、人として正しいと思うことをやろう。また、そうした判断をより優れたものにするため、常により優れた人物の目線を意識し、自らの倫理観を高めるための努力も怠らないこと。一人の人間の弱さと強さを正しく測ること。

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